東京でも、悪質な不用品回収・買取り業者には要注意!
東京には優良な不用品回収業者も多いのですが、近年、東京都内で悪質な違法不用品回収業者に関するトラブルが増加しています。
東京都の消費生活相談年報によると、ここ数年、不用品回収(廃品回収)に対して年間約500件の苦情や相談が寄せられています。
そのため、東京都消費生活センターでは、不用品回収サービスのトラブル、強引な訪問購入に注意するよう呼びかけています。
今回は、被害に遭わないために、そんな悪質な不用品回収業者の手口を紹介します。
流しの無料不用品回収業者には要注意!
近年、「廃品回収」「粗大ごみを無料で回収します」と記載したチラシを郵便受けに投函したり、不用品を回収しますと拡声器などで案内しながら軽トラックなどで住宅地を巡回したり、電話での無料収集案内を行ったりする業者が見受けられます。
こういった違法な不用品回収業者に不用品の回収を依頼したところ、後から高額な請求をされたといったトラブルが多数発生しています。
違法な不用品回収業者に回収を依頼することは、ご自身が金銭トラブルに巻き込まれるだけでなく、ごみの不適正処理(不正輸出・不法投棄など)の原因になったりします。このような業者の利用は、トラブルに巻き込まれることが多いので、利用しないでください。
法外な料金を請求されるケースも
さおだけ屋のように、軽トラックで「無料で不用品を回収します」などとスピーカーで流しながら住宅地を巡回している不用品回収業者に依頼したところ、最初に無料回収と言っておきながら、料金支払い時にボッタクリ料金を強引に請求して顧客にすごむといった被害が、東京都消費生活センターに報告されています。
トラブルがあっても連絡がつかない
流しの不用品回収業者の場合、自社のホームページはおろか事務所も無く、連絡先は携帯電話だけというケースがほとんどです。
そのため、クーリングオフもできず、作業スタッフもアルバイトで損害保険にも加入していないため、不用品の搬出の際に壁などにぶつけられて住宅に傷ができても泣き寝入りすることになります。
回収してもらった不用品が不法投棄されることも
悪質な不用品回収業者は、安い料金で家庭から不用品を回収する裏で、不用品の処理費用を浮かせるために、そのまま近所の路上や山の中などに捨てられてしまうといった例が報告されています。
不法投棄された不用品が見つかった場合、不用品の個人情報などから、不法投棄を疑われた上に、再度処理料金を負担することになる可能性があります。
ごみ、不用品の適正な処理は、法律の定めにより購入者の義務となっています。正しい排出方法に従って、適正に処分しましょう。
ご家庭から出るごみ(粗大ごみ・廃家電など)の出し方についての注意(東京都環境局)
“不用品の回収を依頼したら40万円を請求された!
~不用品の回収・処分で高額な費用を請求する業者に注意!~”“引越をするので不用品を回収してもらおうと、郵便受けにポスティングされていたチラシを見て回収業者に依頼した。家電製品と家具の処分の見積りを取ったところ、テレビとレコーダーは無料で引き取るが、残りは1立方メートル当たり約5万円の廃棄料で合計50万円と言われた。高額なので40万円に値引きしてもらい、アパート明渡しの当日に引き取ってもらって料金を支払ったが、あまりに高額だと思うので一部でも返金してほしい。”
(※引用元:くらしに関わる東京都の情報サイト「東京くらしWEB」 )
悪質な買い取り業者の電話セールスにも注意!
「いらないもの、何でも買い取ります!」などと電話セールスしてくる訪問買い不用品取り業者にも依頼しないようにしましょう。
自宅に上がり込んで、金(ゴールド)や指輪、ネックレスなどの高価な貴金属や着物などを相場よりかなり安値での買い取りを要求し、
拒むと客にすごんで強引に買い取っていく「押し買い」業者による被害も、東京市消費生活センターに報告されているからです。
“高齢者が狙われている!「押し買い」にご用心!!”
“「洋服でも何でもいらないものは買い取る」と女性から電話がかかり、それならと思って訪問を了承した。翌日男性が訪ねてきて、「洋服だけでは困る。宝石やブランド品はないか」としつこく居座られ、仕方なく形見の宝石を出した。2,000円置いていかれたが、商品を返して欲しい。”
( ※引用元:大田区ホームページ>相談事例と対策『高齢者が狙われている!「押し買い」にご用心!!』)
まとめ
悪質な業者は、不用品回収業務に必要な産業廃棄物収集運搬許可、不用品買い取り業務に必要な古物商許可証を保有していない場合が多いため、事前にホームページで産業廃棄物収集運搬許可番号、古物商許可証番号が掲載されている業者を選ぶようにしましょう。
また、不用品回収を依頼する際は、事前に複数の事業者から見積もりを取り、料金や具体的な作業内容を比較検討してからにしましょう。
回収してもらう不用品の量や状態によっては、追加料金が発生する場合もありますので、必ず「作業開始前に」実際に支払うことになる見込み額を確認しておくことが大切です。
特に女性や高齢者の方は、作業後のトラブルを避ける意味でも、作業時に家族や友人に立ち会ってもらいましょう。
トラブルが生じた場合は、すぐに最寄りの消費生活センター等へ相談してください。